《第一弾》2019年委員長 畠中卓人さん

年に一度、姫路で100人が集う異業種交流会として発足した姫路スクランブル交流会。

今回は、2019年スクランブル交流会の発起人であり、2021年と2022年の実行委員メンバーでもある『楽珠そろばん教室』の畠中卓人さんにインタビューしてきました。

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ーーこんにちは。まずはスクランブル交流会を企画しようと思ったきっかけや理由を教えてください。

畠中 今どきの言葉で言うならサスティナブル(持続可能)な祭りをやってみたかったというのがあります。それまでもイベント、特に講演会やちょっとしたパーティーとかやってきましたけど、単発で終わってしまうことが多かったんです。

メインの参加者が決まっていて、新しい人が入りにくいことが当時感じていた課題でした。どうすれば新しい人が入りやすい会の仕組みができるかを考えたことがきっかけです。

そこで考えたのが『毎年リーダーが変わる。』『実行委員会のメンバーが半分変わる』『残った半分は過去のノウハウを伝える』『新規参加者のハードルを低くする。』という4つを継続的にやっていけば、毎年人が循環して、新しい企画が生まれて、永続的な交流会ができるんじゃないかと考えました。スクランブル交流会はその社会実験活動でもあります。

これまで自分が参加してきた様々な経営者団体がありますが、自分のお客様であるそろばん教室の生徒の保護者の方々と話をしてみると、結構色々な活動やスモールビジネスをやっていることがわかりました。例えば主婦しながらハンドメイド作家とか。そういう方が参加費1回5000円とか、年会費10万円とかの会にはなかなか参加できない。でもそういう方も人脈を必要としてるので、参加しやすい会を作りたいと思いました。

ーーまさにその通りの会になっていますね。

畠中 実際にリーダーを変えながら、実行委員のメンバーを半分ずつ変えながら、さらに毎年進化を遂げながら、4年目まで継続できているのは嬉しいことですね。そして今年はこれまでのノウハウ歴史をテキストベースで蓄積していけるホームページが出来ました。これから続けていく上で大きいと思っています。

ーー話を当時に戻しますが、いざ第一回を開催するにあたってなにか大変だったことはありますか?

0から1を作るときに、理想を語るのは簡単です。でも実際に毎年100人以上を集める交流会をやり続けるのは簡単ではありません。そのビジョンを他人にもわかるようにいかに解像度を高く、実現可能な戦略をプレゼンできるかが重要でした。それに失敗して、「なんか実現できなさそう」と思われてしまってはみんなが離れていったと思うし、逆に「おもしろそう!」と思わせることができれば周りの人を連れてきてくれる。絵にかいた餅では人は集まりません。

結局、0を1にする時にはリーダーの火の玉を見せることが大事だと思っています。

ーー火の玉??といいますと。

畠中 「なんの意味があんの?」とか「そんなんほんまにできる?」とかのマイナスの声を全て消すほどの、全ての責任は自分にあるというリーダーの覚悟。初めから「助けてください」のスタンスではダメです。集客と発信って基本みんな嫌いなんですよ。100人集客するうちの90は自分で集めるくらいの気持ちが必要。リーダーがそこまでやって、やっとみんなも気持ちよく協力する気持ちになってくれます。

ーー当時の実行委員のメンバーは今も活躍されてる方が多いですが、元からよく知った方々だったんですか?

畠中 いや、半分以上はスタッフに集めてもらったので知らない人でした。自分は主婦の知り合いがほとんどいなかったので。人間関係がないからこそ、覚悟を見せることが必要でした。

(第二回の委員長でもある)藤岡さんともその時に知り合いましたしね。

あのときの実行委員のみんなが誇りに思うとしたらこれからのスクランブルの歩み次第。「実は1回目参加してたんだ」って言えるような会になって欲しいですね。

ーーそうですね。2年目や3年目の実行委員にも思ってもらいたいです。

畠中 だから僕は今後もこの会を続けて行きたいと思っています。そろそろ実行委員会をサポートするチームが必要かもしれません。

ーー2019年6月9日、実際に120名ほど集まりましたが、その景色を見てどう思いましたか?

畠中 今までの自分の繋がり(経営者層)とは違う人たちがたくさん来たし、こんなにもなにかに挑戦したいと思っている人が多いことを知りました。サラリーマンをしながら、主婦をしながら自分の事業を頑張りたいと思っている人がたくさんいました。僕は副業という言葉が嫌いで、主婦は主婦で、サラリーマンはサラリーマンで一生懸命やりながら別の活動もする。そのために、自分で名刺を作って、それを配る場が欲しい、もしくはそれを応援したいという人が姫路だけでもこんなにいるんだな、と。スクランブル交流会はそういう人たちにとって必要な場だと感じました。

ーーいいインタビューですね。

畠中 まだまだ知ってもらいたいし、まだまだ大きくしていきたいです。今、喋りながらその想いがさらに強まってきました。

ーー火の玉がまた大きくなってきてますね!

畠中 これからはもっと。自治体や企業との連携とか、他の交流団体とのコラボとか、法人化とか、そんなことを見据えて活動していけるだけの歴史が出来つつあると思っています。

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